Google広告って何？始める前に知っておきたい基本知識
Google広告は、Google検索やYouTube、提携サイトなどに広告を表示できるサービスです。ユーザーが広告をクリックしたタイミングで課金される「クリック課金型（PPC）」の仕組みを採用しており、少額からでも広告配信が可能です。
ただし、広告運用を始めるにあたっては、覚えておくべき専門用語がたくさんあります。「インプレッション？CTR？ROASって何？」と、言葉の意味があいまいなままでは、広告の成果を正しく把握できません。
この記事では、Google広告の基本用語をわかりやすく解説します。用語の理解が深まると、数字の意味が見えてきて、広告の成果改善にもつながります。初心者の方でも安心して読める内容ですので、ぜひ参考にしてください。
広告が表示される仕組みを理解しよう！「キーワード」「インプレッション」「クリック数」
① キーワード
広告が表示される検索語句のことを指します。たとえば「東京 カフェ」や「子ども英会話」など、ユーザーが検索するであろう単語やフレーズを広告主があらかじめ設定します。キーワードの選定が的外れだと、どんなに広告費をかけても成果にはつながりません。逆に、適切なキーワードを選べば、ターゲット層にしっかり届き、コンバージョン（成果）にもつながります。
② インプレッション（表示回数）
あなたの広告がユーザーの画面に表示された回数のことです。たとえクリックされなくても、表示されればインプレッションとしてカウントされます。インプレッション数が多い＝露出が高いということになりますが、必ずしも効果的というわけではなく、CTR（クリック率）とセットで見ることが大切です。
③ クリック数
ユーザーが広告を実際にクリックした回数です。広告が何回表示されたかではなく、どれだけ「興味を持ってアクションしたか」を示す重要な数値です。クリック数が多いほど、広告がターゲットに刺さっている可能性が高くなります。
この3つの用語を理解しておくことで、「広告がどう表示されて、どのようにユーザーに反応されているか」の仕組みがつかめるようになります。まずはここから覚えていきましょう。
広告の成果を“見える化”する！「CTR」「CPC」「CV」「CVR」の基礎を押さえよう
広告を出しただけでは成果が出たとは言えません。大切なのは、どれだけ見られて、クリックされて、成果につながったかを数値で把握することです。ここでは、広告の効果を測定するために欠かせない3つの指標を解説します。
④ CTR（クリック率）
CTRとは、広告が表示された回数（インプレッション）に対して、どれくらいの割合でクリックされたかを示す数値です。
計算式は：
CTR（％）＝クリック数 ÷ インプレッション数 × 100
たとえば、広告が1,000回表示されて100回クリックされた場合、CTRは10％になります。CTRが高いということは、それだけ広告がユーザーの目に留まり、興味を引いている証拠です。
⑤ CPC（クリック単価）
CPCは、1回のクリックに対して実際に支払う金額です。Google広告では、設定した入札価格や競合状況によってCPCが変動します。
たとえば、「脱毛サロン」や「保険」など競争が激しいキーワードは、CPCが高くなる傾向にあります。
低いCPCで多くのクリックを集められれば、費用対効果の高い広告運用が実現できます。
⑥ CV（コンバージョン）
コンバージョンとは、「広告をクリックしたユーザーが、あなたの目的とするアクションを完了した回数」を指します。
例：商品購入・資料請求・問い合わせ・メルマガ登録など。
広告はクリックされるだけでなく、その先で成果につながらなければ意味がありません。Google広告では、コンバージョンの設定・計測を行うことで、「本当に効果のある広告なのか？」を判断できます。
⑦ CVR（コンバージョン率）
CVRは、広告がクリックされた回数に対して、どのくらいの割合でコンバージョンが発生したかを示す指標です。
計算式は：
CVR（％）＝コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100
たとえば、200回クリックされて10件のコンバージョンがあれば、CVRは5％になります。
CVRが高いほど、広告の「誘導力」や「LP（ランディングページ）」の完成度が高いということです。
CTR・CPC・CV・CVRは広告運用の心臓部ともいえる重要な指標です。それぞれの数値の意味を理解し、バランスよく管理することが、成果アップの第一歩になります。
費用対効果を見極める！「CPA」「ROAS」「ROI」の違いと活用ポイント
広告運用では、「どれくらいの費用でどれだけの成果が出たのか」を正しく把握することが重要です。ここでは、広告の費用対効果を評価するために欠かせない3つの指標を紹介します。
⑧ CPA（Cost Per Action）｜1件の成果にかかるコスト
CPAとは、1件のコンバージョン（成果）を獲得するのにかかった広告費のこと。
計算式は：
CPA ＝ 広告費 ÷ コンバージョン数
たとえば、1万円の広告費で10件の問い合わせがあった場合、CPAは1,000円となります。
CPAが低いほど、効率的に成果を上げられているということになります。
広告費に対して十分な成果が出ているかを判断するために、最もよく使われる指標の一つです。
⑨ROAS（Return On Advertising Spend）｜広告費に対する売上の割合
ROASは、広告費をかけたことによって、どれくらいの売上が上がったかを示す指標です。
計算式は：
ROAS ＝ 売上 ÷ 広告費
たとえば、1万円の広告費で5万円の売上が上がった場合、ROASは5（=500％）になります。
ROASは、広告投資のリターンを端的に把握できるため、特にECサイトや商品販売型ビジネスで重視されます。
⑩ROI（Return On Investment）｜投資全体に対する利益の割合
ROIは広告費だけでなく、商品原価や人件費なども含めた「全体の投資に対する利益率」を表します。
計算式の一例：
ROI（％）＝利益（売上－総コスト）÷ 総コスト × 100
ROASは「売上ベース」、ROIは「利益ベース」で判断する点が大きな違いです。長期的な広告戦略を考えるうえでは、ROIの把握も欠かせません。
この3つの指標を活用することで、広告の成果だけでなく“費用対効果”まで深く分析できるようになります。単に「クリックされた」だけでなく、「利益を生んだ広告か？」という視点で改善していきましょう。
用語を理解したら実践へ！広告運用に活かす3つのポイント
Google広告の基礎用語を理解したら、次は実際の運用に活かす段階です。ただ知識を覚えるだけでなく、数値を“読み解く力”と“改善する力”を身につけることが、成果の出る広告運用につながります。
① 指標はセットで見るのが基本
「CTRだけ高い」「インプレッションは多いけどCVが少ない」など、単体の指標だけを見て判断すると誤解が生まれやすくなります。
たとえばCTRが高くてもコンバージョン率が低いなら、広告は魅力的でもLP（ランディングページ）が機能していない可能性があります。
すべての指標をバランスよくチェックし、「どこに問題があるのか？」を分析しましょう。
② 改善ポイントを仮説 → 実行 → 検証の流れで試す
広告文やキーワード、ターゲティング、LPなど、広告の成果に影響を与える要素は多岐にわたります。
いきなりすべてを変えるのではなく、「クリック率を上げたいから広告文を見直そう」など、仮説を立てて1つずつテストしてみましょう。A/Bテストなどもおすすめです。
③ 定期的なチェックと振り返りを習慣にする
広告は定期的に数値をチェックして改善するのが成功のコツです。週に1回でもいいので、CTRやCPC、CV、ROASなどを確認する時間を設けましょう。
「思ったよりクリックされていない」「CPAが上がってきた」など、変化に早めに気づけることで、ムダな広告費を抑えることができます。
用語を正しく理解したうえで、数値を見て改善していけるようになれば、Google広告は強力な集客ツールになります。小さな変化の積み重ねが、成果につながる大きな一歩になるのです。
まとめ：Google広告の用語を理解して、効果的な広告運用を目指そう！
今回は、Google広告を運用する上で知っておきたい「基礎用語10選」を、初心者の方にもわかりやすく解説しました。
広告の世界では、専門用語を理解しているかどうかが、成果に大きく影響します。
「広告が表示されたのはなぜ？」「なぜクリックされたのに購入につながらないの？」といった疑問も、CTRやCVR、CPAなどの指標を見れば明確になります。
特に次の3つのポイントを意識することで、広告運用の質が一段と向上します。
- 数字を正しく読み解く力
- 論理的に改善ポイントを見つける力
- 継続的に検証・改善を行う習慣
Google広告は「出して終わり」ではなく、「見て・学んで・育てていく」広告です。用語を理解した今こそ、運用の第一歩を踏み出してみてください。
初心者の方でも、ひとつずつ学びながら進めていけば、必ず成果が見えてくるはずです。
この記事が参考になると幸いです！最後までお読みいただきありがとうございました！