病院・クリニックが口コミ返信が必要な理由
病院やクリニックを選ぶとき、多くの患者さんが参考にするのが Googleマップの口コミです。
とくに初めて受診する患者さんにとって、口コミ返信は医院の姿勢が分かる“安心材料”になります。丁寧に返信している医院は、「患者さんの声にきちんと向き合っている」「ここなら安心して通えそう」といった好印象を自然と与えることができます。
また、口コミ返信は信頼度を高めるだけでなく、MEOにも効果があります。返信を続けることで検索順位の向上にもつながります。口コミ返信は「患者さんとの信頼構築」と「集患アップ」にも繋がります。
ポジティブ口コミの対応方法&例文
病院・クリニックに寄せられるポジティブな口コミは、医院の評価を高める大切な資産です。
そんな口コミには、「ありがとうございます」だけで終わらせず、感謝+具体性+今後につながる一言 を意識すると、より好印象を与えることができます。
好印象を与える3つの対応方法
① 感謝をしっかり伝える
投稿してくださった行動そのものに対して丁寧にお礼を述べる。
② 口コミ内容に具体的に触れる
「説明が丁寧だった」「対応が親切だった」など、本文に触れると“きちんと読んでいる”ことが伝わる。
③ 再来院を自然に促す一言を添える
「気になる症状があればご相談ください」など、押しつけ感のない一文が効果的。
● 丁寧で信頼感を与える例文
○○様
このたびは温かいお言葉をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
「スタッフの対応が丁寧だった」とのお声を励みに、今後も安心して受診いただける医院づくりに努めてまいります。また何かございましたら、お気軽にご相談ください。
● やさしいトーンで親しみやすい例文
○○様
嬉しい口コミをありがとうございます。
診療にご満足いただけたようで、スタッフ一同とても励みになっております。
またいつでもお越しくださいね。
● 短くてもしっかり伝わる例文
○○様
温かいお言葉をありがとうございます。
今後も安心して受診いただけるよう努めてまいります。
ポジティブな口コミは、医院の魅力を伝える絶好の機会です。丁寧に返信することで、投稿者はもちろん、これから医院を探している第三者にも好印象を与えられます。

ネガティブ口コミの対応方法&例文
病院・クリニックで起こりやすい低評価口コミに対して、患者さんに安心感を与える「正しい対応方法」と「使える例文」をまとめました。
ネガティブ口コミへの3つの対応方法
①感情的に反応しない
医療機関の返信は、厳しい表現ほど慎重に。
否定したり言い訳をしたりすると、第三者からの印象が悪くなります。
②事実確認の姿勢を必ず入れる
口コミは片側の視点だけのことも多いため、
「事実を確認します」という一文が入るだけで誠実さが伝わります。
③詳細は公開の場で書かない
個別の症状や診療内容は公開コメントに書けません。医療機関の守秘義務としても絶対NG。
→ 個別連絡(電話・来院)を案内するのが安全です。
●「待ち時間が長い」という不満への例文
この度は長い待ち時間でご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。
いただいたご意見を受け、スタッフ配置やご案内方法の見直しを進めております。
できる限りスムーズに診療へご案内できるよう努めてまいります。
●「スタッフの対応が冷たい/態度が悪い」への例文
ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません。
いただいた内容はスタッフ全体で共有し、接遇の見直しと改善に取り組んでおります。
今後は安心して通院いただけるよう、より丁寧な対応を徹底してまいります。
●「説明が不十分」「聞いていた内容と違う」への例文
説明が十分に行き届かず、不安なお気持ちにさせてしまい申し訳ございません。
医療内容につきましては個々の状況によって異なるため、直接ご説明させていただければと存じます。
差し支えなければ、改めてご相談いただけますと幸いです。
●医療行為そのものへの不満・クレームへの例文
ご期待に添えず申し訳ございません。
診療内容については公開の場では詳細をお伝えできないため、個別に状況を確認させていただければと思います。よろしければ一度ご連絡いただけますと幸いです。
●事実と異なる可能性がある口コミへの例文
この度はご心配をおかけし申し訳ございません。いただいた内容について現在確認を進めております。
詳細を伺えればより正確に対応できますので、差し支えなければご連絡いただけますと幸いです。
まとめ
今回の記事では、病院・クリニックがGoogle口コミへ返信する理由や、ポジティブ・ネガティブそれぞれの対応方法や返信例をご紹介しました。
今の時代、患者さんが医院を選ぶ際の基準として「口コミの内容」と「返信の有無」は欠かせない要素です。同じ評価でも、誠実な返信がある医院のほうが、圧倒的に信頼されやすくなります。
口コミ返信は「義務」ではなく、医院のブランド力を高め、未来の患者さんから選ばれる大切なコミュニケーションです。
今まだ返信をしていない医院でも、今日から取り組むだけで印象は大きく変わります。
本記事の例文やポイントを活用し、ぜひ“患者さんに寄り添う返信”を積み重ねてみてください。
その一つひとつが、信頼と安心につながり、医院の成長を後押ししてくれます。この記事が参考になると幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!